泌尿器科

概要・特色

概 要

 泌尿器科は昭和54年に開設され、当初は週2回のパート診療であったが、昭和58年に常勤医となった。現在は3人の常勤医により診療を行っている。
 平成28年4月現在、スタッフは高井公雄(宮崎医大、昭和61年卒)、松田健二(山口大、平成9年卒)、岡真太郎(山口大学、平成22年卒)である。

診 療・手 術

 泌尿・生殖器・後腹膜臓器を含め、泌尿器科全般にわたる疾患に対して診療を行っている。前立腺癌に対する密封小線源療法、尿路結石に対するf-TUL、前立腺肥大症に対するHoLEP、腎移植など他院にない特化した医療を行っている。
 前立腺癌に対して、米国において前立腺癌の根治治療として標準化している前立腺癌密封小線源療法を、平成23年11月に県内最初の施設として開設した。この治療法は、入院期間が短く(3泊4日)、性機能の温存が可能で、尿失禁など排尿障害への影響が手術に比較し少なく、低リスクから高リスクまでの限局性前立腺癌の治療が可能で、治療成績も手術療法と比較し極めて良好で、低・中間リスク前立腺癌での再発率は平均観察期間36か月で0.5%である。症例数も急増し、全国でも上位10施設に入っている。平成28年度末までに約300名の治療を行った。
 尿路結石の治療は、23年度よりf-TUL といわれる軟性腎盂尿管鏡とホルミウムヤグレーザーとの組み合わせによる新しい尿路結石の治療法を開始した。f-TUL では腎・尿管のほとんどすべての部位の結石をより高い確率で、より安全に治療することが可能になった。現在では、TULでは難治の腎結石に対して、TULとPNLを併用するTAPを行い、良好な治療成績を上げている。山口県内では、唯一無二の手技と成績を示しており、広範囲の施設から紹介がある、平成28年度は160例に施行した。
 前立腺肥大症の中等ないし重症症例に適応されるホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)は内視鏡下に外科的被膜に侵入し、無血管野を剥離し腺腫被膜を破ることなく前立腺内腺を核出する新しい前立腺肥大症に対する低侵襲性治療で、開腹手術が選択されるような100g 以上の大きな前立腺症例に対しても輸血の必要なく安全に施行できる。入院期間が4-5日程度に短縮されるのも特徴である。平成25年5月より県内西部地区で最初の施設としてHoLEPを開始し、平成27年度は25例に施行した。
 平成26年3月には、山口県で初めて提供された脳死体からの腎臓移植を成功させた。日本移植学会と腎移植臨床学会の認定医が常勤しており、現在までに97例の腎移植を行っている。成績も良好で、protocol biopsyの導入、一元化した患者管理、レシピエント移植コーディネータ設置に向けての活動、学会活動による情報発信などは全国的にも高く評価されている。
 副腎腫瘍、腎癌、腎盂・尿管腫瘍、前立腺癌に対しては、体腔鏡下に根治手術を積極的に施行している。日本泌尿器内視鏡学会腹腔鏡技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医が常勤し、執刀と指導にあたっている。現在、腎移植におけるドナー腎摘、小径腎癌の腎部分切除、腎尿管移行部狭窄症に対する腎盂形成術も鏡視下に施行している。また、男性の尿道括約筋機能不全による尿失禁に対して人工尿道括約筋留置術を、女性の腹圧性尿失禁にTOT手術を施行している。

 学会・研究会

 泌尿器悪性腫瘍の診断、治療法の開発や成績、腎移植に関する新しい知見、尿路結石治療に関する試み、新しい手術道具を積極的に取り入れ、その成績を報告するなど毎年20件弱の国際、国内の主要学会において報告を行っている。それらの業績が評価され、国内の学会で、シンポジウムの発表、座長を行っている。論文発表も毎年必ず行っている。個人的なことではあるが、高井が、平成29年1月に、脳死臓器移植の経験とスウェーデンと日本の比較文化論に関するエッセイ集「白夜の病棟日誌」を刊行した。
 

スタッフ紹介

高井 公雄  副院長 兼 科長

高井 公雄  副院長 兼 科長

昭和61年 宮崎医科大学医学部 卒業
平成4年 山口大学医学部大学院 修了
医学博士

所属学会
日本泌尿器科学会(専門医、指導医)
日本泌尿器内視鏡学会 技術認定医
日本移植学会(評議員、認定医)
日本臨床腎移植学会(認定医)
日本内視鏡外科学会 内視鏡外科技術認定(泌尿器腹腔鏡)
日本腎臓学会
日本透析医学会
日本泌尿器科学会西日本泌尿器科評議員
国際泌尿器科学会
アメリカ泌尿器科学会

松田 健二

松田 健二

平成9年 山口大学医学部 卒業
平成15年 山口大学医学部大学院 修了
医学博士

所属学会
日本泌尿器科学会(専門医、指導医)
日本泌尿器内視鏡学会

岡 真太郎

岡 真太郎

平成22年 山口大学医学部 卒業
日本泌尿器科学会 認定医
 

外来担当医表

外来窓口:[1階]16番 泌尿器科

平成30年4月1日より

     
 
初診Ⅰ(午前) 高井公雄 高井公雄 (第2火曜は担当医) 岡真太郎 松田健二 松田健二
再来Ⅱ(午前) 高井公雄 高井公雄 (第2火曜は担当医) 高井公雄 松田健二 松田健二
再来Ⅲ(午前)
月・火・木・金は予約
担当医 担当医 松田健二 (予約) 岡真太郎 岡真太郎
小線源療法外来(初診) 高井(要予約)
尿路結石外来(初診) 担当医 (大学)
 
高井公雄 岡真太郎 松田健二 松田健二
体外衝撃波結石破砕 担当医 担当医 担当医 担当医 担当医
腎移植外来(初診) 高井(要予約) 高井(要予約) 高井(要予約)
男子不妊外来 岡真太郎 岡(要予約) 岡(要予約)
  • ※外来担当表は、予告なく変更される場合がございます。来院前に必ずお電話でご確認ください。
  • ※休診予定については、お電話にてご確認ください。連絡先:083-262-2300(代表)

診療内容について

1. 前立腺密封小線源療法

 ※前立腺密封小線源療法についてはこちら

 I. 前立腺密封小線源療法とは
 II. 前立腺組織内照射法(Brachy therapy;ブラキテラピー)の概要
 III. 小線源療法の適応
 IV. 小線源治療が出来ない場合
 V. 外照射療法や内分泌療法の併用について
 VI. 治療成績について
 VII. 前立線癌の再発について
 VIII. 合併症について
 IX. 費用について
 X. 実際の治療経過(外来)
 XI. 実際の治療経過(入院)
 XII. 実際の治療経過(退院後)
 XIII. セカンドオピニオン外来について
 XIV. 個室料金について
 XV. 小線源療法のキャンセル、一年以内の死亡時にかかる負担について

2. 軟性尿管鏡とレーザーを用いた新しい尿路結石治療(f=TUL)

 ※軟性尿管鏡とレーザーを用いた新しい尿路結石治療(f=TUL)に関してはこちら

 I. f-TULとは
 II. f-TULの治療成績と合併症

3. 腎移植

 ※腎移植に関して詳しくはこちら

 I. 腎不全の病態生理について
 II. 腎移植術と透析療法の比較検討
 III. 移植患者さんの生存率と移植腎の生着率について
 IV. HLA組織適合性検査結果
 V. 術前検査について
 VI. 移植手術について
 VII. 拒絶反応について
 VIII. 免疫抑制剤について
 IX. 免疫抑制剤内服中の妊娠あるいは配偶者(妻)への妊孕について
 X. 免疫不全について
 XI. 移植腎の寿命
 XII. 腎移植手術(治療)の危険性
 XIII. 腎移植術後の予定
 XIV. 血液型不適合腎移植について
 XV. ABO不適合腎移植におけるリツキシマブの使用について
 XVI. 糖尿病患者さんの腎移植について
 XVII. B型肝炎抗原陽性例の腎移植について

4. 腹腔鏡下小切開前立腺手術

 ※腹腔鏡下小切開前立腺手術に関してはこちら

 I. 腹腔鏡下小切開前立腺全摘除術の概要
 II. 腹腔鏡下小切開前立腺全摘除術とはどのような手術か
 III. 合併症とその対応について
 IV. 手術による癌の根治性と再発時の治療について
 V. 退院後経過観察予定

5. HoLEP(ホーレップ)、ホルニウムレーザー前立腺核出術

 ※HoLEP(ホーレップ)、ホルニウムレーザー前立腺核出術に関してはこちら

 I. “HoLEP”の概要
 II. “HoLEP”治療の手順
 III. “HoLEP”治療のメリット

6. 体腔鏡下手術

 ※体腔鏡下手術に関してはこちら

7. 腹腔鏡下手術

 ※腹腔鏡下手術に関してはこちら

8. 人工括約筋(AMS-800)埋込み手術

 ※人工括約筋(AMS-800)埋込み手術に関してはこちら

著書・論文学会発表

ページの先頭へ