循環器内科

概要・特色

概要

 常勤スタッフは山田寿太郎(副院長、循環器内科科長、冠疾患治療科科長 鹿児島大H6卒)、平野能文(中央検査科長 島根医大H6卒)、白石宏造(高知大H18卒)、鈴木慎介(山口大H18卒)、内田耕資(山口大H18卒)矢野泰健(山口大H29卒)の6名である。長年当科長を務められた百名英二(山口大S49卒)は非常勤医師として主に外来を担当して頂いている。

診療

 冠動脈インターベンション(PCI: percutaneouscoronary intervention)をはじめ、カテーテルアブレーションやデバイス植え込み(ペースメーカー、植え込み型除細動器、両心室ペーシングなど)も行っています。特にPCI に関しては、平成30 年6 月から冠疾患治療科を開設し、冠動脈複雑病変にも積極的に治療を行っており、PCI 症例数は増加しています。さらには令和2 年4 月から高速回転冠動脈アテレクトミー:Rotablator( ロータブレーター)が使用することができるようになり、石灰化病変に対しても十分な治療ができるようになりました(2020年4 月現在は下関エリアでは唯一)。また令和3 年12 月より心臓血管外科との合同ハートチームで経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)を行っており(山口県では山口大学病院に続いて2施設目)、順調に症例数を伸ばしています。心エコー検査においては医師以外に優秀なソノグラファーが日々検査に従事しており、検査数も経胸壁心エコーは年間5000 件以上行っています。経食道心エコーは112 例でした。経食道3D 心エコーによる弁膜症の画像的評価などを高性能のエコー機器を駆使して行い、心臓血管外科との合同カンファレンスを通して術式の決定や術中管理などを行っています。

研究/学会発表

 各医師ともに多忙な診療の合間をぬって臨床研究を行い精力的に学会発表、講習会講演、座長などを行っている。
 

カンファレンス

 毎週水曜日午前7時30分~8時30分心臓血管外科との合同カンファレンスを行い心臓カテーテル検査のレビューや治療方針の決定、興味ある症例の紹介・討論などを行っている。

診療実績

スタッフ紹介

山田 寿太郎 副院長、循環器内科  科長、冠疾患治療科  科長

山田 寿太郎 副院長、循環器内科 科長、冠疾患治療科 科長

平成6年 鹿児島大学医学部卒業
日本内科学会 認定内科専門医
日本循環器学会 専門医
日本心血管インターベンション学会専門医

平野 能文 中央検査科  科長

平野 能文 中央検査科 科長

平成6年 島根医科大学医学部卒業
日本内科学会 認定内科専門医
日本内科学会 総合内科専門医
日本循環器学会 専門医
日本心血管インターベンション学会認定医

白石 宏造

白石 宏造

平成18年 高知大学医学部卒業
日本内科学会 認定内科専門医
日本内科学会 総合内科専門医
日本循環器学会 専門医
心臓リハビリテーション学会 指導士
日本心血管インターベンション学会 認定医

矢野 泰健

矢野 泰健

平成29年 山口大学医学部卒業
日本専門医機構 認定内科専門医

鈴木 慎介

鈴木 慎介

平成13年 山口大学医学部卒業
日本内科学会 総合内科専門医
日本循環器学会 専門医
日本不整脈心電学会 専門医

内田 耕資

内田 耕資

平成18年 山口大学医学部卒業
日本内科学会 認定内科専門医
日本内科学会 総合内科専門医
日本循環器学会 専門医

百名 英二

百名 英二

昭和49年 山口大学医学部卒業
日本内科学会 認定内科専門医
日本循環器学会 専門医

外来担当医表

外来窓口:[1階]10番 内科

令和5年7月3日より

   
循環器内科 午前 白石宏造(再診)
矢野泰健
内田耕資
 
白石宏造
矢野泰健
鈴木慎介
平野能文
内田耕資
午後
平野能文
冠疾患治療科 午前 山田寿太郎 山田寿太郎
ぺースメーカー外来 午後 鈴木慎介
  • ※外来担当表は、予告なく変更される場合がございます。来院前に必ずお電話でご確認ください。
  • ※休診予定については、お電話にてご確認ください。連絡先:083-262-2300(代表)

外来でできる検査(心電図,心エコー図,運動負荷心電図,ABI,冠動脈CT等)

 
断面図
▲心エコー検査機器 心臓の断面がよくわかります
冠動脈
マルチスライスCTによるバイパス手術後冠動脈造影 冠動脈の狭窄を検出します

冠動脈石灰化病変に対する治療デバイス:ロータブレーターを導入しました!

 当院においては2018年6月から冠疾患治療科を開設し、冠動脈疾患の複雑病変に対してもカテーテルによる風船・ステント治療である冠動脈インターベンション( P C I :Percutaneous Coronary Intervention)を行っており、おかげさまでPCI件数は図1のように増えています。
図1
 
 冠動脈複雑病変というのは分岐部病変、慢性完全閉塞病変(閉塞してから6か月以上経過したもの)や石灰化病変などがあります。特に石灰化病変(動脈硬化が進行し病変が石のように固くなった病態)に対しては通常のバルーンによる拡張やステント治療は困難なことがあります。このような病変に対しては高速回転冠動脈アテレクトミー:Rotablator (ロータブレーター)が必要となってきます(図2)。
 これはわかりやすく言えば、硬い病変を削るドリルのようなもので、先端にダイアモンドチップを埋め込んだバーといわれるドリルを1分間に14~18万回転で回転させて硬い病変を削ります。その結果、バルーンによる拡張やステント治療をさせやすくすることができます。このRotablator (ロータブレーター)を使用するには施設基準がありますが、当院においては2020年4月から使用することができるようになりました(2020年4月現在は下関エリアでは唯一です)。
図2
 
 図3の症例は70歳代の女性の患者様で労作時の胸痛を主訴に心臓カテーテル検査を行いました。冠動脈造影検査では左冠動脈前下行枝(LAD)入口部に石灰化を伴う高度狭窄を認めました(図3a)。バルーンは不通過であったので拡張困難でしたが、ロータブレーターで病変を削ることにより(図3b)、ステント留置をすることができ(図3c)、狭窄を解除することができました。

 このように高度に複雑な病変に対しても冠動脈インターベンション(PCI)を行えるようになっていますが、当院においてはハートチームとして循環器内科、心臓血管外科のドクターだけではなく、コメディカルも含めて毎週水曜日朝にカンファレンスを行っており、患者様に最適な医療を提供できるように話し合いを行っています。
 胸部症状でお悩みの患者様がいらっしゃいましたら、冠疾患治療科外来(水、金)までご紹介ください。緊急の場合は24時間いつでもご連絡ください。

TAVI(経カテーテル的大動脈弁置換術)について

2021年12月2日よりTAVI(経カテーテル的大動脈弁留置術)を開始いたしました。

※TAVI(経カテーテル的大動脈弁置換術)についてはこちら


 TAVI

臨床研究についてのお知らせ

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