放射線科

概要・特色

 業務内容は検査(MDL・DDL・血管造影・IVR(一部))、読影(CT・MRI・RI・PET)、dataの整理、健診(H17年4月新病院へ移転開院時に、健康管理科(検診センター)に独立)部門のフィルム読影の一部お手伝い、及び放射線治療、日当直業務を行ってきた。
 新病院開院より丸9年がたち、診断検査部門では、本年度第二CTの更新(9.24臨牀稼働)に伴い、二台での冠動脈検査や各種臓器の3D表示が可能となり、MRIではMRA、PET検査による癌診断など新しい分野の診療が定着し、さらなる検査精度の向上や時間短縮が得られ、早期診断の一助とはなっている。また、昨年度更新臨床稼動(H24.3.29より心カテ、5.29より汎用)の血管造影装置2台も、順調に稼働している。
 病院オーダリングシステム(HISおよびRIS)とともに、放射線検査データのデジタル保管及び、PC端末を利用したレポーティングシステムも順調に稼働。昨年度、新レポーティングシステムやオーダリングシステムのハードウェア、ソフトウェアの増強・更新に合わせ、フィルムレス:モニター診断へのハードウェアの更新移行も行われ、今年度よりフィルムレス運用が開始され、従来のフィルムの代わりに、各診療科外来・病棟のPC端末で画像デジタルデータおよびレポートとして参照が可能となっている。
 地域医療連携室の協力も得て、放射線検査(PET,CT,MRI,RI検査等の)の院外診療施設よりの直接依頼受入体制(検査直接申し込みによる外来検査予約とし、紹介状と検査依頼書の作成添付をお願いし、検査当日の報告時には、検査フィルム+検査報告書を原則添付)も順調に稼働している。こちらも従来のフィルムの他、フィルムレス化しデジタルデータ管理(CDに画像viewer soft 付き DICOM dataとして記録したもの)も配信としている。

インターベンショナルラジオロジー(IVR);画像下治療

 
 X線透視やCTの画像をみながらカテーテルを目的部位まで挿入して、様々な低侵襲治療(IVR;画像下治療)を行っています。産科出血や喀血、消化管出血、外傷や術後出血に対して出血部位までカテーテルを進めて血管を塞栓し止血したり、進行癌に対して栄養動脈にカテーテルを挿入して抗がん剤を注入する治療を行うこともあります。内臓動脈瘤や肺動静脈奇形に対するコイル塞栓術、門脈圧亢進症による消化管静脈瘤に対するバルーン閉塞下の塞栓術(BRTO)、CTガイド下生検やドレナージなども多数施行しています。当院では日本IVR学会専門医の資格を有する放射線科医が各診療科からの依頼をうけて施行しています。

全国IVR症例登録事業参加について

 当院では、患者さんに安心して医療を受けていただくために、安全な医療をご提供するとともに、患者さんの個人情報の取り扱いにも、万全の体制で取り組んでいます。
 日本IVR学会(事務局:〒355-0063 埼玉県東松山市元宿1丁目18番4号 FAX:0493-35-4236)では、本学会に参加する施設で行ったIVR診療(血管塞栓術、血管拡張術など)の情報を登録し、IVR診療の状況を把握し、各種疾患の診断治療の向上に役立てる取り組みをIVR学会症例登録として実施しております。
 この事業は、現在の我が国のIVR診療の現状を浮き彫りにし、基礎と臨床の種々の研究にも貢献するものと考えられます。  当院は、上記の日本IVR学会による全国症例登録の趣旨に賛同し、登録事業に積極的に協力してまいります。当院でIVR診療を行ないました患者さんについては、個人情報を削除した後、診療内容をIVR学会事務局に届出いたします。但し、非同意の意思表示がなされた場合には届出を致しません。また、後に非同意や登録の削除を申し出られました場合にも登録を削除致します。ご不明な点などありましたら、診療科の担当医までお気軽にお尋ねください。

スタッフ紹介

狩野 裕一

狩野 裕一

昭和56年 山口大学医学部 卒業
日本医学放射線学会 放射線治療専門医
日本放射線腫瘍学会 放射線治療専門医

金子 隆文 放射線科 科長

金子 隆文 放射線科 科長

昭和62年 川崎医科大学 卒業
日本医学放射線学会 放射線診断専門医

箕田 俊文

箕田 俊文

平成2年 大分医科大学 卒業
日本医学放射線学会 放射線診断専門医
日本インターベンショナルラジオロジー学会 IVR専門医

外来担当医表

外来窓口:[1階]80番 放射線治療

平成30年1月1日より

 
午後 狩野裕一 狩野裕一 狩野裕一 狩野裕一 狩野裕一
  • ※外来担当表は、予告なく変更される場合がございます。来院前に必ずお電話でご確認ください。
  • ※休診予定については、お電話にてご確認ください。連絡先:083-262-2300(代表)

診療部門

 当科は外来、入院は持たず、診療部門の一部門として諸診療科からのTEL依頼、紹介状依頼、PCよりのオーダリングによる、画像診断・諸検査のお手伝いをしてます。業務内容は、検査(MDL・DDL・血管造影・IVR(一部))、読影(CT・MRI・RI・PET)です。

 院内:病院オーダリングシステムとともに、放射線検査データのデジタル保管及び、PC端末を利用したレポーティングシステムが稼働しており、2014(H26)年度よりフィルムレス運用が開始され、従来のフィルムの代わりに、各診療科外来・病棟のPC端末で画像デジタルデータおよびレポート参照が可能となっています。

 院外:地域医療連携室の協力も得て、放射線検査(PET,CT,MRI,RI検査等の)の院外診療施設よりの直接依頼受入体制(医療機器共同利用:図2 or 地域医療連携室へ)やネット配信可能データーベース化したものも配信可能(図1)としています。かかりつけの先生にまず御相談ください。

治療部門

 治療部門は、CTをベースとした治療計画システムによる高エネルギー放射線(リニアック)外照射治療を中心に、患者固定装具の導入、治療室同室CT装置導入で、定位集光放射線治療、画像誘導放射線治療(IGRT)も可能な設備とし稼働しています。2011(H23)11.4より、泌尿器科にて、前立腺密封小線源治療が開始、お手伝いとともに、こちらも順調に稼働してます。2012(H24)7.30より、ストロンチウム内用療法(転移性骨腫瘍に対して)も可能となっています。
 外照射治療及び治療計画は、月~金の連日午後治療専門外来とし、院内外よりの紹介状対応(電話にての予約調整、院外は病診連携室のシステムを利用)としています。なお、入院を要する患者については、当該診療科への紹介入院の上(放射線治療科としてのベッドはありませんので)での対応とさせていただいています。
 かかりつけの先生にまず御相談ください。

診療実績

ページの先頭へ