クリニカルパス委員会

 クリニカルパスとは、ある疾患に対して行われる検査や治療を経過日ごとに記載した診療計画書であり、クリティカルパスとも呼ばれます。クリニカルパスには、患者さんの治療や検査の予定以外の他、看護師のケアや薬剤師・管理栄養士による指導計画なども記しています。
 また、患者さん用と医療スタッフ用があり、両者の間で治療計画を共有するためのツールとして活用されています。
 当院では現在約170種のクリニカルパスを作成し、運用しています。
【診療科別クリニカルパス稼働数】
診療科 稼働数 診療科 稼働数
外科 20 循環器科 5
整形外科 20 呼吸器科 4
消化器内科 18 耳鼻咽喉科 3
産婦人科 17 小児外科 3
心臓血管外科 16 脳神経外科 3
泌尿器科 14 眼科 2
腎臓内科 10 形成外科 1
小児科 7 外来 24
合計 167
(H29.6.1現在)

クリニカルパス使用のメリット

インフォームド・コンセントの促進

 クリニカルパスにより、患者さんは治療過程を知ることができ、入院生活の不安が軽減するなど、安心して検査や治療を受けることができます。
 また、医療スタッフは患者さんやご家族に検査や治療内容、そのスケジュールなどを説明しやすくなります。このため、患者さんやご家族は治療内容をより理解でき、医療スタッフへの質問や相談をしやすくなり、両者のコミュニケーションが活発になります。それにより、患者さん自らが積極的に治療に参加することが可能となります。

医療安全の推進

 医療スタッフ用のクリニカルパスは、検査・処置・治療のオーダー内容や、看護ケアの内容を複数の医療スタッフが確認するため、指示もれやチェックもれの防止に役立ちます。

チーム医療の推進

 クリニカルパスは、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、臨床検査技師、放射線技師ほか、各医療専門分野のスタッフの意見を元に、科学的根拠に基づいて作成し運用するため、医療スタッフ間での情報の共有化に役立ち、チーム医療を推進することに役立ちます。

医療の標準化・効率化

 クリニカルパスを使用することで、根拠に基づいた検査や処置、治療、看護ケアを、一定の質を保ちながら行うことができます。また、不要な検査や投薬などを減らすこともでき、入院日数の短縮も可能となります。

 以上のようなことを実現することで、患者さんに適切な医療を効率的に提供できます。また、クリニカルパスは、医療スタッフによって定期的に見直しと改善がなされ、質の高い安全な医療を確保することができます。

クリニカルパス委員会の活動について

 クリニカルパス委員会では、クリニカルパスの作成および使用を推進するとともに、定期的な内容の見直しをするなど、運用の管理も行っています。

クリニカルパス作成推進

 各部署のリンクナースからなるパス委員が中心となり、各科の医師と協力して作成しています。作成にあたっては、対象患者の多い疾患を把握するなどして、効率的で質の高い医療の提供を目指して努力しています。

クリニカルパスの内容管理

 パスに必要なクリニカルインジケーターやアウトカム、除外基準、DPC期間などはもちろんのこと、リスクマネージメント、感染対策、地域医療連携、NST(栄養サポート)、褥瘡などに留意して作成しています。

クリニカルパス使用状況把握

 月毎にクリニカルパスの使用率を調べています。また、逸脱した事例についての分析も行い、今後のクリニカルパスの作成・修正のためのデータ収集を行っています。

クリニカルパス使用推進

 定期的にクリニカルパス報告会を開催し、使用状況の報告や、クリニカルパスの使用についての啓蒙を行っています。

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