周産期母子医療センター

 本センターは、下関地区・長門地区で唯一の地域周産期母子医療センターとして、ハイリスク妊娠やハイリスク新生児の診断・加療について下関地区・長門地区の周産期医療の基幹病院として中心的な役割を担っています。  
 地域からの胎児要因や母体要因による母体搬送の受け入れ、緊急分娩や異常分娩への小児科医の立ち会い、新生児外科疾患の手術などの診療を24時間体制で対応し、リスクの高い妊娠に対する周産期管理を行っています。  
 また、母体、胎児、新生児の診療に関係する診療科が、それぞれの枠を越えて協力することにより、母体、新生児の双方に一貫した集学的治療を提供しています。  
 さらに、当院は産科セミオープンシステムを導入しています。これは、ローリスク妊娠は地域の診療所で妊婦健診を受けていただき、分娩はハイリスク分娩にも対応できる当院で行うという方法です。  
 みなさまの家族の一員の新しい誕生を、最良の医療でお手伝いできることを楽しみにお待ちしております。

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母性胎児部門の御紹介

 妊娠しているお母さんやおなかの赤ちゃんを24時間体制でサポートします。
 産婦人科専門医を中心とした各科専門医などと協力し、妊婦・胎児そして出産の管理を行います。
 また、超音波断層法を用いた胎児形態・機能異常診断、ハイリスク妊娠・分娩の集学的管理を行っています。
 妊婦さんと赤ちゃんにとって最も良いと考えられる分娩時期や方法などを話し合い、妊娠、出産のサポートはもちろん、入院中、退院後のケアも行っています。

分娩実績

  2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023
分娩件数 497 525 488 440 466 489 408
帝王切開 189 227 206 182 203 195 185
(うち緊急帝王切開) 89 96 93 89 104 104 93
母体搬送受け入れ件数 106 104 142 103 108 143 94

新生児部門の御紹介

 新生児部門はNICU(新生児集中治療室)6床、GCU(継続保育室)6床から成り、小児科医6名と看護師20名で集中治療が必要な新生児を24時間体制で診療しています。
 お子さんの状態に応じて心臓血管外科、小児外科、眼科、耳鼻咽喉科等の他科の先生と協力して診療に当たっています。

スタッフの資格

日本周産期・新生児医学会専門医制度(新生児)暫定指導医1名
日本小児心臓病学会専門医1名

設備

閉鎖型保育器11台
開放型保育器3台
人工呼吸器7台

H23~30年度診療実績


退院後

 退院後のお子さんの発達、発育を見守り、必要があれば運動訓練や療育につなげるため、フォローアップ目的の外来を小児科外来で行っています。
 出生体重1500g未満で出生されたお子さんは、3歳と6歳時に下関市こども発達センター診療所で発達検査を受けて頂いています。

看護師から

 NICUと産科が併設されているという利点を活かし、情報の共有、母乳ケア、育児指導などを積極的に行っています。また、お子様の退院前には希望された方に対して母児同室も行っています。
 入院中のお子様と御家族との時間を大切に考え、両親、祖父母、きょうだいとの御面会を行っています。きょうだいのNICU面会については、ワクチン接種の確認と医師の診察が必要ですので詳しくはスタッフにおたずね下さい。

周産期母子医療センターとは

 周産期母子医療センターとは、厚生労働省の周産期医療体制整備指針により、将来を見据えた周産期医療体制の整備の一環として整備されたものです。
 周産期母子医療センターは「総合周産期母子医療センター」と「地域周産期母子医療センター」に分かれます。当院は下関地区・長門地区で唯一の地域周産期母子医療センターです。
 地域周産期母子医療センターとは、重症妊産婦・新生児への比較的高度な医療を行い、総合周産期母子医療センターや地域周産期医療関連施設等と連携を図り、入院及び分娩に関する連絡調整を行う等、地域における周産期医療の中核的な役割を果たす施設です。
 総合周産期母子医療センターと地域周産期母子医療センターそれぞれの役割等については、下記の山口県周産期医療システム基本構想の「山口県周産期医療システム」をご覧ください。

周産期母子医療センター

※なお、平成30年度(2018年度)からは、山口県周産期医療システム基本構想は下記 の「山口県保健医療計画」に一本化されます。

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