不妊症検査
不妊症とは
不妊症とは・・・避妊せず夫婦生活(セックス)を営んで1年間を過ぎても妊娠しないことです。
妊娠は、卵巣で卵胞が育ち排卵し、卵子と精子が出会い受精して、受精した胚が卵管から子宮へ送られ着床して成立します。
その過程のどこかがうまくいかなければ、妊娠できないので、月経周期に合わせてその過程について検査していくのが不妊症スクリーニング検査です。
不妊症の原因が、女性側にある場合、男性側にある場合、両者にある場合、そしてスクリーニング検査を行っても、原因がわからない場合があります。
「不妊治療のピラミッド」
各階はいろいろな治療部屋、各階には「はしご」がある。
上に行けば行くほど部屋は狭くなる。
「ピラミッドにおいて妊娠すると言うことは?」
ピラミッドにおいて妊娠すると言うことはその部屋で「はしご」を見つけると言うことです。
「はしご」が壊れていなければそのまま上に上っていけます。つまり妊娠すると言うことです。
その「はしご」について調べるのが、不妊症スクリーニング検査です。
もし「はしご」が壊れていることがわかれば、「はしご」の壊れた部分の一つ上の部屋にうつり、
壊れている部分を関係なくして、それより上の「はしご」を上れるようにするのが不妊症治療です。
妊娠は、卵巣で卵胞が育ち排卵し、卵子と精子が出会い受精して、受精した胚が卵管から子宮へ送られ着床して成立します。
その過程のどこかがうまくいかなければ、妊娠できないので、月経周期に合わせてその過程について検査していくのが不妊症スクリーニング検査です。
不妊症の原因が、女性側にある場合、男性側にある場合、両者にある場合、そしてスクリーニング検査を行っても、原因がわからない場合があります。
「不妊治療のピラミッド」
各階はいろいろな治療部屋、各階には「はしご」がある。
上に行けば行くほど部屋は狭くなる。
「ピラミッドにおいて妊娠すると言うことは?」
ピラミッドにおいて妊娠すると言うことはその部屋で「はしご」を見つけると言うことです。
「はしご」が壊れていなければそのまま上に上っていけます。つまり妊娠すると言うことです。
その「はしご」について調べるのが、不妊症スクリーニング検査です。
もし「はしご」が壊れていることがわかれば、「はしご」の壊れた部分の一つ上の部屋にうつり、
壊れている部分を関係なくして、それより上の「はしご」を上れるようにするのが不妊症治療です。
検査の結果に異常(不妊症原因)が見つかった場合(Aパターン)
「Aパターンの治療」
さて、Aパターンの方の治療はどのように行えばいいのでしょうか?
①が壊れている方にいくらその下の「夫婦生活のタイミングを合わせる」治療部屋で治療しても意味がありません。
そういう場合、一つ上の階すなわち「軽い排卵誘発剤を使う」治療部屋に移るのです。
そうすれば壊れている部分は関係なくなります。
同じように②が壊れていれば「軽い排卵誘発剤と人工授精」の治療部屋。
③が壊れていれば「体外受精」の治療部屋。
④が壊れていれば「顕微授精」の治療部屋。
で治療を行っていけばよいと言うことです。
検査の結果に異常(不妊症原因)がなかった場合(Bパターン)
それではBパターンとは、どういう場合でしょう。
Bパターンの「はしご」は壊れていません。しかしながら、左側にある不妊症でない人の「はしご」と比べて細くなっています。
これはどういうことか?例を挙げて考えてみましょう。
部屋にボールペンと髪の毛が落ちています。どちらが見つけやすいですか?当然太いボールペンの方が見つけやすいですね。
不妊症の方の「はしご」は1年間以内に見つかります。
例えば「はしご」の太さが通常の1/5だったとします。この人はこの「はしご」を見つけるまでに5年かかると言うことになります。
ここで「あなたはどこも異常がないのでそのまま経過を見ましょう。」と言われても困りますよね。
このような方でもやはり治療が必要になってきます。
では、悪いところがない人にどういう治療を行うのでしょうか。
やはり例を挙げて説明しましょう。
病院のどこかにボールペンを落とした場合と産婦人科外来でボールペンを落とした場合どちらが見つけやすいですか?当然産婦人科外来の方が見つかりやすいですね。
なぜなら、探す範囲が狭いからです。同じボールペンでも見つける範囲が狭ければ簡単に見つかります。
これを不妊の治療に当てはめてみましょう。ピラミッドは上に行けば行くほど狭くなります。
すなわち「タイミングを合わせる」治療部屋より「軽い排卵誘発剤を使う」治療部屋の方が狭くなりますし、「強い排卵誘発剤を使う」治療部屋はもっと狭くなります。
つまり、細い「はしご」でもピラミッドの上に行けば上に行くほど見つけやすくなると言うことです。
ピラミッドの階を上に上がっていくことを”ステップアップ”と言います。
不妊症検査項目
女性側の検査
検査 | 内容 | |
---|---|---|
内診・超音波検査 | 内診にて、子宮・卵巣の状態を検査し、子宮内膜症・卵巣腫瘍や子宮筋腫などの有無を診ます。そして卵胞発育・排卵の有無や子宮内膜の厚みなどをチェックします。卵胞発育を確認する時期には、1~3回/週程度、超音波検査を行います。 | |
卵管造影検査(HSG) | 子宮口より造影剤を注入し卵管が閉塞していないかを検査します。 検査は、若干の痛みを伴います。事前に予約し昼前に来院してもらい、12時半頃に検査します。 |
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ホルモン検査 (血液検査・尿検査) |
女性ホルモンの分泌や甲状腺ホルモンなどを調べるための検査です。月経周期に合わせて2回(月経期と排卵後)血液検査を行います。 排卵前~排卵日頃に尿検査を行い、排卵を促すホルモンの分泌をチェックします。 また、精子を動けなくしてしまう抗体=抗精子抗体(自費検査)の有無や、卵巣予備能力を調べるAMH(抗ミュラー管ホルモン)(自費検査)も検査できます。 |
|
クラミジア抗原検査 | クラミジア感染は、卵管癒着・卵管閉塞をもたらし不妊症の原因となるため、膣分泌物にてクラミジア感染をチェックします。 | |
性交後試験 (フーナーテスト) |
排卵直前に性交を行い、内診にて子宮頚管粘液を採取し、その中に運動精子がいるか調べます。 |
男性側の検査
精液検査:数日間の禁欲後、マスターベーションで採取した精液を検査し、精子数や運動率などを調べます。平日8:30~9:00に産婦人科外来へご夫婦のどちらかが持参してください。