災害拠点病院

1.災害拠点病院とは

 地震・津波・台風等の災害時における拠点医療施設として、各都道府県によって指定された医療機関のことです。
 災害拠点病院は、「基幹災害拠点病院」と「地域災害拠点病院」に分かれます。基幹災害拠点病院は、原則として各都道府県に1か所、地域災害拠点病院は、原則として二次医療圏ごとに1か所設置されています。当院は、平成23年12月に地域災害拠点病院に指定されています。
 災害拠点病院は、例として下記のような要件を満たしています。

・24時間緊急対応し、災害発生時に被災地内の傷病者等の受け入れ及び搬出を行うことが可能な体制を有すること
・災害派遣医療チーム(DMAT)を保有し、その派遣体制があること
・診療機能を有する施設は耐震構造を有すること
・原則として病院敷地内にヘリコプターの離着陸場を有すること等
■ドクターヘリ用ヘリポート
・山口大学医学部附属病院のドクターヘリにより、患者さんの受け入れや搬送を行っています。

2.DMATとは

 DMAT(災害派遣医療チーム)とは、大地震及び航空機・列車事故といった災害時に被災地に迅速に駆けつけ、救急治療を行うための専門的な訓練を受けた医療チームです。
 災害急性期(概ね48時間以内)に活動できる機動性を持った、専門的な研修・訓練を受けた災害派遣医療チームです。
 広域医療搬送、病院支援、域内搬送、現場活動等を主な活動としています。

熊本地震での活動

 当院のDMATは、2016年4月の熊本地震において、6名(医師1名、看護師3名、業務調整員2名)が、2016年4月16日~19日にかけて被災地で病院支援や患者搬送支援活動に従事しました。
 済生会本部より、「済生会熊本病院では食料と外傷処置セットが不足している」との情報に基づき、それらの支援物資を急遽準備して現地に届けました。


■熊本への出動
・DMATの初出動でした。DMATカーに乗り込み、出動直前の様子です。

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