核医学検査装置(PET-CT・SPECT)2台、2025年12月1日より稼働します
当院では、より高精度で安心して受けていただける核医学検査を提供するため、 PET-CT装置「Omni Legend 16」 と SPECT装置「NM830」 の2台に更新しました。
核医学検査は、ごく微量の放射性医薬品を体内に投与し、 臓器や病変に集まる様子をカメラで撮影することで、 病気の有無や臓器の働きを調べる検査です。 今回の装置更新により、検査時間の短縮・画像の高精細化・より正確な診断 が可能になりました。
PET-CT装置「Omni Legend 16」について
PET-CT検査は、主にがんの診断や治療効果判定に用いられる検査です。 新しい装置では、次のような特長があります。
- 高感度・高分解能のデジタル半導体検出器
- AI(深層学習)による画像処理
- 呼吸による臓器の動きを補正する新技術
これにより、より短時間で鮮明な画像が得られるようになり、 次のような情報を、より確実かつ早期に把握することが可能になります。
- 病気が良性か悪性か
- 転移の有無
- 治療後の再発状況
- 治療への反応(治療効果の評価)
SPECT装置「NM830」について
SPECT検査は、脳・心臓・骨など、臓器の血流や機能を評価する検査です。 検査内容ごとに専用の検査薬を使い分けるため、幅広い疾患の診断に役立ちます。
新しい装置では、次のような特長があります。
- 検出器・撮影テーブルの動きがスムーズに改善
- 高画質を保ちながら撮影時間を短縮
これにより、検査を受ける方の負担軽減と診断精度の向上を両立しています。 評価できる代表的な項目としては、次のようなものがあります。
- 脳血流・代謝
- 心筋の血流
- 腎臓の血流と機能
- 骨転移・炎症
- 腫瘍の活動性
導入の背景と今後の展望
今回の装置更新は、がん診療をはじめとする高度医療を より一層充実させる取り組みの一環です。
当院はこれからも、地域の皆さまに質の高い医療を提供できるよう、 設備の充実と技術の向上に努めてまいります。

