婦人科領域でロボット支援下手術を開始

2025年度より、竹谷俊明医師が婦人科に着任したことを機に、当院では婦人科領域でのロボット支援下手術を開始いたしました。これにより、子宮筋腫をはじめとする良性婦人科疾患に対して、より低侵襲で安全性の高い手術が可能となりました。
本手術の開始に向けては、2025年4月より導入準備を開始し、医師に加え、手術室看護師、臨床工学技士によるチーム体制のもと、シミュレーショントレーニングを重ねてまいりました。そして2025年5月9日、婦人科における初のロボット支援下子宮全摘術を無事に実施いたしました。

【ロボット支援手術の特長とメリット】
・3次元視野と手ぶれ補正機能により、従来の腹腔鏡手術以上に精密かつ安定した操作が可能
・出血量の軽減や術後の疼痛緩和により、術後の回復が早く、入院期間の短縮が期待される
 
これにより、手術を受ける患者さんの身体的・精神的負担が軽減され、より早い社会復帰が可能となります。子宮筋腫などの治療において新たな選択肢が加わったことは、患者さんにとって大きな安心材料となると考えます。
今後は適応拡大も視野に入れながら、安全性と質の高い医療提供を目指し、婦人科診療のさらなる充実を図ってまいります。